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2006/02/23

kodomo

玖保キリコの『いまどきのこども』には色んな子どもが登場するが、3巻とか10巻の表紙のこの男の子は何と言う名前だったかな。

タクミ君だ、タクミ君。

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シティボーイのはずが、どこかハズしちゃうタクミ君 / タクミ君に憧れる隣のクラスの小手毬こまりちゃん。積極的、マメ、決してメゲない猛烈アタックにさすがのタクミ君もタジタジ / クリコちゃんがモノと交換にこまりちゃんにタクミ君を引き渡す約束を……夢だったけど、クリコちゃんなら十分あり得る…。
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姓は世渡、名はタクミ。

タクミ君は、そうだなぁ、1巻から9巻までしか揃えていないが、私の記憶ではハズしまくりの寒い子だったな。優等生と言えば優等生なのだろうけどね。耳年増的に聞きかじった大人の会話の断片からその思惑を常にクルクルとうかがっており、大人から高く評価されるべく本人としてはおそらく計算高かったつもりの謀りごとをめぐらすものの、「策士策に溺れる」という結末を迎えることが多すぎる子どもである。大人の前や女の子の前でカッコつけることに一生懸命なんだけど、浅知恵にのみ基づいた付け焼刃の一生懸命なので、すぐに馬脚を露わす子。


転校して来た彼の初登場シーンの心の声はこう:
ぼくは、とっても頭がいい。
ぼくの頭はコンピューター並みだ。
ぼくはあらゆる情報を収集し、それをぼくの頭脳にインプットして解答を引き出す。

「サッカーが好きで…」などと転校生としての挨拶をするが、クラスメートたちの反応は薄い。タクミは訝しむ、「スポーツが得意っていうのは受けるはずなんだが……」。それではと方向転換をはかり「将来はNASAに行きたいと思っています」と付け足してみるが反応はやはり無い。「NASAっていうのもハデでカッコ良く聞こえるはずなのにな。」と彼は戸惑う。

結局、転校一日目を終えて彼が新しい友人たち(キリ太君やツグム君)を見て辿り着いた結論は、「こいつらあんまり頭良さそうじゃないけど、損はないだろうな。近所なら便利だし。」だった。


タクミ君はお友達のことを「こいつら」「アタマカンタンな集団」と見なしている。そうやって常に他人を見下して生きている鼻持ちならぬ野郎ですよ、この子は。周りはみな愚民。一方で、自分の弱点(カナヅチである、お腹が出ている、などなど)を巧妙に隠す術に長けているコザカシイ少年。ソレだけならば私だって責めはしないが、この小僧は、欠点を隠蔽して尚、他者に対しては驕慢な態度をとり続けるのである。そこがいけ好かない。

だけど、どれほどキメようと足掻いたところで、また、キマってると自惚れてみたところで、自分が日頃さんざん蔑んでいる周囲の‘愚民’たる友人たちからの信頼を得られたためしが無いのです、このタクミという子は。年賀状も2枚しか来なかった。


この子が手本としているのは、実兄のスグル(優)。バブル時代の大学生としてコンパに明け暮れるスグルこそ、タクミの憧れのシティーボーイである。「お兄ちゃんは、いつもかっこいいなー。」 

兄スグルはDCブランドをまとい、爽やかな笑顔を鏡でチェックし、「完璧だ。」を自負している。サークルでは部長という立派な肩書きも持っている。しかし、この兄スグルも実は……:
「ツマミが足りない」「ビールもっと注文しろ」と、コンパの席では小間使い同然の扱いを受ける。泥酔してゲロを吐く部員の介抱はスグルの役目。「だっておまえ部長じゃん」。
スグル

それでもスグルの自己認識はいつもいつまでも「完璧だ。」

女の好みを探るために雑誌のチェックを怠らない。しかし、マニュアル本の受け売りしかできぬ男の薄っぺらさはある程度の常識を備えた女には通用しない。「世渡先輩って外見はまあまあだけど中身はハズレねーっ。」「だっさーい。」「さ・い・あ・く」「次の約束に遅れちゃうわ」「映画が終わったら人混みにまぎれて帰っちゃお。」と、女はあくびを噛み殺すのがやっとである。

それでは、スグルは男にはどう思われてきたのだろうか。彼の中学の同級生はこんな風に彼を語っていた:
「ほんっと、情けないやつだったもんな。」「ぱっと見はいい線いってんのに、しゃべると全然違うのな、中身がないんだよ。」「隣の中学校にあいつのファンクラブがあったんだってよ。」「隣の中学の女なんて、あいつの中身までわかんないじゃん。中身を知ってるうちの中学の女には全然相手にされないけどなっ。」「あいつそれに気づかないもんだから、いい気になってやんの。」「本人、笑い者にされてるって気づかないのな。」

中学の同級生は当時も今も彼を「オトル」と呼ぶ。「おまえってお坊ちゃんでオットリしてるじゃん。」という説明を、オトルは、もといスグルは、「オレの気品がそーいわせるんだな。」とアッサリと受け容れる。そんな同窓会の席でもスグルはブス担当を押し付けられるのであった。


このまま‘まっすぐに’育てばタクミは、ルックスだけでなく内面も兄スグルにそっくりな若者に成長してしまうだろう。タクミの将来が思いやられる。

だってこの子は、こんなに幼くして既に他人を出し抜くことに取り付かれ功名を焦ってばかりいるのです。
タクミ


いつか、その高すぎる自尊心を見透かした人間が「あなたに惚れ込んでいる」などとお世辞を言いながら近付いてきて、おだてに乗ったタクミが足を掬われてしまうのではないか。気がかりである。
タクミ


全く脈絡は無いが、この人の将来もどうなるのか。

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コメント

1) 頭の悪さフルスロットル・終ワットルな発言を繰り出し、時にずっる~~~い理論を展開していた連中をメモっとこう
http://takashi-kawamura.com/" rel="nofollow">その壱
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&rls=GGLG,GGLG:2006-05,GGLG:ja&q=%E5%B2%A9%E8%A6%8B%E9%9A%86%E5%A4%AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&sa=N&tab=wi" rel="nofollow">その弐

2) ヘッダが取り沙汰されてた時の実況スレに、「こいつらは‘いっと技術’について知らなすぎだ」と呆れてる人がいた。微笑んだ。

(※「こいつら」とはスタジオの司会者・コメンテーター・ゲストの政治家などなどひっくるめて)(もちろん上述の二名をも指していたと思う)

投稿: Reine | 2006/02/28 12:18

今から25年くらい前に巡回図書館で借りて読んだんだ、なんという本だったかな、乱歩のだよ。

というわけで、「江戸川乱歩 うそ発見器」で検索して行き当たったんだけど、これだったんだろうか。な。ちょっと記憶に自信ないけど。これかなぁ……… → 『http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4394301106/reinoreine-22" rel="nofollow">心理試験』


永田の会見で、「そのメール(情報)提供の対価としてお金のやりとりがあったのか」という質問に対し、「一切ございません」という返答があまりにも即答すぎて、っていうか、質問の最後の一二音と永田の回答の頭の音はかぶっちゃってたくらいの即答だったわけでね。

「わー、返答が速いなー(棒読み)」と感じながら、子供の頃に読んだあの本が思い出されたのでありました。

投稿: Reine | 2006/02/28 23:11

投稿: Reine | 2006/02/28 23:45

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